教育プログラム
テクスト布置解釈学
第7回「テクスト布置解釈学原論」授業
2007年11月14日に第7回「テクスト布置解釈学原論」の授業が行われました。
担当:名古屋大学大学院文学研究科 古尾谷知浩 准教授(日本史学)
<授業要約>
「日本古代の戸籍と計帳」古尾谷知浩
本講義は、日本古代の歴史テクストのうち、中国から継受した法典である律令やその補足・改正・細則である格式などの法制史料群と、法の執行に伴って生成するテクストである行政文書群の布置構造を検討することを目的とした。具体的には、民衆支配の問題を取り上げ、戸令や賦役令の諸規定の構成、戸籍や計帳の作成手続を解説した。それを踏まえた上で、特に死亡者の取り扱いを、法規定や戸籍・計帳の草案への書き込みなどから分析し、実態の変化が行政文書にどのように表現され、それが法規定にどのように反映されることになったのかを明らかにした。以上のことから、法制史料と行政文書が、実態としての社会の変化の中で双方向的に影響を与えていたことを示した。



