教育|名古屋大学グローバルCOEプログラム|テクスト布置の解釈学的研究と教育

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教育プログラム

テクスト布置解釈学

第9回「テクスト布置解釈学原論」授業

2007年11月28日に第9回「テクスト布置解釈学原論」の授業が行われました。

担当:名古屋大学大学院文学研究科 重見 晋也 准教授(電子テクスト学)

<授業要約>

近代以降特に文学テクストにおいては作者にテクストを帰属させ, 活版印刷以来の大量生産技術を用いて同一のテクストを大量に流通 させることで,テクストの同一性を保ってきた.しかし,ロラン・ バルトが「作者の死」を宣言すると,聖ヒエロニムス以来堅持され てきたテクストを作者に帰属させるという考え方が大きく揺らぐこ とになった.すなわち,テクストの価値・整合性・文体的均一性・ 時間的整合性という4つの基準はもはや無用のものと考えられ るようになったのである.
本来テクストは同一のテクストであれ異なるテクストであれ,その価値や形式は時代やメディアにあわせて変化していくものである.
そうであれば,デジタル・テクストの時代を迎えてテクストがどのようにして自らの同一性を確保しうるのかを考えることは,テクスト概念の現在を考えることに他ならない.デジタル・テクストの例としてハイパーテクストを実装したWebを対象に考えると,テクストとしてのWebは空間性,物質性,時間性の3つの点で自己同一性を実現していることが分かる.デジタル・テクストにおける自己同一性の実現は,フーコーが『知の考古学』で述べた,言表が言説を構成する際に相関する3つの領域に一致している.

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