スタッフ
事業推進担当者
金山弥平 教授Kanayama Yasuhira
博士(文学)
略歴:1955年生
京都大学文学部哲学科(西洋哲学史・古代)卒業(1977),同大学大学院文学研究科修士課程哲学専攻(西洋哲学史(古代))修士課程修了(1979),同大学大学院文学研究科博士後期課程哲学専攻(西洋哲学史・古代)学修退学(1986)---その間(1983-1985),ケンブリッジ大学古典学部大学院Research Student(1983-1984 British Council Scholarship; 1984-1985 King's College Studentship)---,京都大学文学部研修員(1986),日本学術振興会特別研究員(京都大学文学部)(1987),京都大学文学部研修員(1989),京都大学文学部助手(1990),名古屋大学文学部助教授(1992),同大学大学院文学研究科教授(2000)
gCOEプログラムでの研究内容
プラトンの認識論・方法論を探求という観点から研究を進めている。それと関連してgCOEプログラムでは、テクスト、あるいは、より広くイメージ的なものが、真理・実在、またそこへの接近に対してもつ関係を研究対象とする。ただし共通の真理ないしは実在というものが存在するかどうかは十分問題となりうる。実際、プラトンにとっても相対主義との対決は最重要の課題の一つであった。プラトンはメタファーを多用するが、メタファーは真理を直接的に示すものではない。同じことはメタファーが属するイメージ的なもの(それをプラトンは「エイコーン」あるいは「エイドーロン」などと呼ぶ)についても言うことができる。「エイコーン」には感覚的対象、文字、テクストなどが含まれ、さらにはプラトン自身の対話篇もそこに含まれるであろう。プラトンは、この「エイコーン」に対して肯定・否定の両評価を下す。このアンビバレントな態度の由来を探ることは、作家の側での書物(テクスト)執筆、および読者の側での解釈に対してプラトンが抱いていた、現代と異なる見方・要請の解明に通じるであろう。
主な研究業績
論文
Perceiving, Considering, and Attaining Being (Theaetetus 184-6), Oxford Studies in Ancient Philosophy, 5, 1987, pp.29-81.
The Methodology of the Second Voyage and the Proof of the Soul's Indestructibility in Plato's Phaedo, Oxford Studies in Ancient Philosophy, 18, 2000, pp.41-100.
訳書
A・A・ロング『ヘレニズム哲学―ストア派、エピクロス派、懐疑派―』京都大学学術出版会 2003年
セクストス・エンペイリコス『学者たちへの論駁2 論理学者たちへの論駁』京都大学学術出版会 2006年(共訳)


