スタッフ|名古屋大学グローバルCOEプログラム|テクスト布置の解釈学的研究と教育

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スタッフ

グローバルCOE研究員

深津周太 研究員

深津周太 研究員Fukatsu Shuta

 【研究内容】
本研究は、日本語史上における<呼びかけ感動詞システムの変遷>の動態的な把握を目的とする。特にその具体的な実践として、システム変遷を推進する主たる要因として想定される「語彙項目の感動詞化」を取り扱う。中世末期以降の日本語テクストには、名詞や動詞といった語彙項目に由来すると思われる形式が出現し始める(ex.申す>モウシ)。システムへの新たな形式の参入は、そのシステムを不可避的に変動させることとなるが、感動詞化はまさにその典型的な事例である。従来、感動詞化という現象の存在自体は指摘がなされてきたものの、その実態は未だ解明されていない。本研究では、それぞれのケースに対して、それがいかなる変化であったかを統語的側面・意味的側面から整理し直しながら、各変化の条件・要因を検証していく。

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金 銀珠 研究員

金 銀珠 研究員Kim Eunju

【研究内容】
[日本語の連体修飾構造の歴史的変遷の解明および近代日本文法学説史の解明]
日本語テクストの分析に基づき、日本語の連体修飾構造における統語的性質の変遷を解明することが研究の目標である。具体的には、日本語の連体修飾構造における主語表示の助詞と連体形との統語関係に注目し、主語表示の助詞の選択に関わる統語的要因、述語連体形の統語的表れとの関連性を探り、最終的にはその歴史的変遷を解明しようとする。また、幕末から明治期における近代日本文法学説史におけるテクスト解釈の変遷の歴史の解明も併せて行っている。近代日本文法学は,江戸時代の蘭学をはじめとすると近世洋学および伝統的な国学,さらには,近代西洋文法学を資源にして成立しているが,本研究が対象とするものは,江戸後期の蘭学から明治以降,近代日本文法学が成立してくる過渡期の様相に関して歴史的資料を駆使して,その学説史の動態を再現しようとする。

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小林 智 研究員

小林 智 研究員Kobayashi Satoru

【研究内容】
「法の支配」を標榜する近代国家秩序において、法をかたちづくるテクストの解釈は、法が国家権力の行使を正当化するとともにその限界を画するという制御機能を果たすことを通じて、個人の自由の実現と密接に結びついている。そうした権力作動に与る個人の自由や権利の実現に関わる規範解釈が、そのような政治的・権力的な状況のなかでの公共性を帯びた営みであることを正確に捉える理論を構築すべく、研究を進めたい。

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内田智秀 研究員

内田智秀 研究員Uchida Tomohide

【研究内容】
モーリス・メーテルランク(1862-1949)の戯曲の自筆草稿群をコーパスとし、その生成過程の検証を行い、最終稿では得られない新たな解釈、意味づけをこれまで導き出してきたが、本プログラムではその生成を支えてきた19世紀末のベルギーの歴史的、社会的、文化的コンテクストを視野に入れ、さらに深いテクスト解釈をめざしたい。19世紀末ベルギーは独立から半世紀経ったにもかかわらず、その地理的、言語的問題を抱え込みながらも、独自の文化を生み出そうと試み続けていた。こうしたコンテクストに自筆草稿を位置づけることで、最終稿では解明できないメーテルランクの文学に対する態度を見出すことが可能だと考える。しかしメーテルランクがベルギー文学のため作品制作に取り組んでいたと結論づけるのではない。メーテルランクが自らの創造力に問いかけながら、加筆と削除――作家の視点の変化や過去の構想に対する全体的、部分的反省――を繰り返していくことで、戯曲が当初の構想とは異なる全く新しい作品そして文学へと変貌を遂げたその過程を、初期代表作『ペレアスとメリザンド』の草稿の分析を通して解明する。

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前澤大樹 研究員

前澤大樹 研究員Maezawa Hiroki

【研究内容】
主として現代英語に於いて形容詞や副詞の関わる構文、特にDP内形容詞及び-ly副詞による修飾構文の特性を、文レヴェルに於ける統語構造と、談話等より大域的なレヴェルでのテクスト構造の両面から明らかにすることを目的とする。理論的枠組みとしては、文の生成に関わる統語理論として生成法、それを包含する言語テクスト(或いは非言語的テクスト)形成に関わる理論として機能文法に基づいたアプローチを試み、形容詞・副詞修飾の基本的構造とそこに課せられる統語的制約と、前位修飾対後位修飾のような異なる構文間の差異やそれらのテクスト内での適格性を律する原理をそれぞれに追求するとともに、両者を相互補完的なものと捉え、結び付けて考察することで、当該領域に於ける言語現象の総体的解明を目指したい。また、W類形容詞や話者指向副詞・主語指向副詞等、主観性が大きく関わる形容詞・副詞クラスの振る舞いを分析する上でも、このような文構造とテクスト構造双方からの考察が有効だと考える。

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